2012年3月16日金曜日

ARC'PEOPLE JUN倉金「エッジスポーツとしてのスキー・スノーボード」

約1年前の3月2日、当ブログWESTERN TRAVERにて、アークテリクス正規取扱店の一つであるCLUBMAN(岩手県八幡平市)店長である、倉金純也さんがノルウェーで開催されたFIS公認テレマークスキーワールドカップ及び世界選手権に日本代表として出場されたことをお知らせさせて頂きました。あれから1年が経ち、スノーシーズンをいつもの場所で過ごす倉金純也さんに今回、スノースポーツとの向き合い方について語って頂きました。

倉金純也氏のコメント
皆さんこんにちは。プロスキーヤーのJUN倉金です。
以前本ブログでも取り上げて頂きましたが、先シーズン、テレマークスキーの世界大会で北欧・ノルウェーを遠征してきました。スキーが文化として根付くスキー王国ノルウェー・・・今回はそこで私が感じてきたスノースポーツに対する思いを少し綴ってみたいと思います。

「エッジスポーツとしてのスキー・スノーボード」
昨今のバックカントリー・パウダーブーム・・・真っ白な大自然のキャンバスに自分だけのトラックを描く・・・オーバーヘッドのスプレーを巻き上げ、浮遊感に浸る・・・非日常のひととき・・・スキー・スノーボードの魅力を語る上でも大きなファクターですね。アウトドア人気にも乗っかりひとつのスタイルとして楽しまれるようにもなりました。
しかしながらその魅力の裏に存在する自然現象だけに留まらないリスク・・・雪崩、滑落、立ち木・岩への接触、装備を持たずに安易に裏山へ入り起こるケガや遭難・・・また、一方では植生の破壊も問題視されつつあります。メディアが作り上げた『パウダー天国』がスキーやスノーボードを楽しむ人々の意識・嗜好も変えてきました。硬い貝殻に身を包み、精密機械を身につけ、極太のスキーや逆反りしたボードで深雪に挑む・・・知識や技術を通り越し、形にとらわれ、スキー・スノーボード本来の魅力が薄れてしまったかのようにも感じるのです。元々大自然の雪山で始まったスキー・・・


しかし現在、日本全国には素晴らしい自然に囲まれた沢山のスキー場があります。そしてそこに広がるグルーミングされた美しいゲレンデ・・・スタイルに拘らず、子供からお年寄りまで平等に安全に楽しめる環境がそこにはあるのです。無論、バックカントリーを否定するわけではありません・・・環境の整ったゲレンデでしっかりとした技術を身につける・・・自信を備えた上で広大なバックフィールドへ出掛ければリスクを抑えられるだけでなく、想像を超えたより一層の楽しみが待っていると思うのです。

スキーの国・ノルウェーでは、年齢・嗜好に合わせたスノースポーツを生活の一部であるかのように楽しんでいます。週末になればゲレンデには沢山のスキーヤー・・・テレマークの国際レースが行われている傍らではフリーライドのイベント、ファミリーでスキーを楽しむ姿が当たり前のようにあります。麓では老夫婦が手を取り合ってクロカンスキーを楽しんでいます。 皆、エッジスポーツとしてのスキー・スノーボードを心から愛しているのですね。

未曾有の震災から1年・・・スノーシーズンも後半に入りましたが、東北のスキー場ではいつもと変わらないスキー・スノーボードを楽しむ姿があります。被災地の復興にはまだまだ時間が掛かりますが、日本の素晴らしい雪文化、誰もが気軽に楽しめるスノースポーツの魅力、本来のエッジスポーツに改めて向き合い、東北の美しい雪山、美しいゲレンデでスノースポーツの魅力を再発見してみませんか? 
皆さん、ゲレンデでお会いしましょう!

~JUN倉金 (倉金純也)プロフィール~
1976年神奈川県生まれ 岩手・八幡平にてLODGEクラブマンを父親とともに営む傍ら、ARC’TERYXディーラーであるCLUBMANの店長も務める。
ブログ 『JUNの八幡平STYLE』


2010年 第3回 テレマークスキーテクニカルコンテスト 優勝
2011年 FISテレマークスキーワールドカップ・世界選手権(ノルウェー)出場
TAJ公認 CLUBMANテレマークアカデミー(安比高原) 校長
プロスキーヤーとしてもマルチに活動、飽くなき技術の追求とスタイリッシュなニューテレマークスキーの普及発展に努める。冬~春にかけてはバックカントリー、夏はカヤックなどのガイディングを通してアウトドアスポーツの魅力も伝えている。

2013年のテレマークスキー世界選手権出場に向けトレーニングに励む。

サンウエスト ショールーム&ストア

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